クラフトビールの「賞」は何がすごい?──受賞歴の読み解き方と、奄美ビールの受賞ビール
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クラフトビールのラベルや商品ページでよく見かける「〇〇賞受賞」。でも、その賞がどんな大会で、何をどう評価したものなのかまでは、なかなか書かれていません。この記事では、日本のクラフトビールの代表的な審査会のしくみと、受賞歴の読み解き方をご紹介します。あわせて、奄美群島でただひとつのブリュワリーである私たちのビールが、どの大会で、どんな評価をいただいたのかも、正確にお伝えします。
1. 「受賞」の一言では、わからないこと
ひとくちに「受賞」といっても、大会によって評価のしかたはまったく違います。出品されたビール同士を比べて順位をつける大会もあれば、一本ずつ基準に照らして点数をつける大会もあります。国内のビールだけが対象の大会もあれば、海外のビールと一緒に審査される大会もあります。
だからこそ、受賞歴を見るときは「どの大会で」「何年に」「どの賞を」受けたのかを確かめることが大切です。私たちが受賞を紹介するときに、大会名と年を必ず書くようにしているのも、そのためです。
2. ジャパン・グレートビア・アワーズとは
ジャパン・グレートビア・アワーズ(JGBA)は、クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)が主催する、日本国内で醸造されたビールに特化した審査会です。毎年2月ごろに開催されます。
大きな特徴は、ほかのビールと比べるのではなく、一本ずつを絶対評価で審査することです。評価の中心になるのは、味の「バランス」、飲んだあとの「アフターテイスト」、ビールの「状態」の3つ。そこに、飲む人の心に残る「魅力」や「長所」が加わります。所定の点数に達したビールはすべて受賞となるため、入賞数に上限はありません。
2025年の大会には、231の事業者から808本のビールが出品され、111名の審査員が審査にあたりました。金・銀・銅の色は、他のビールとの順位ではなく、そのビール自身がどこまでの水準に達したかを表しています。
3. インターナショナル・ビアカップとは
インターナショナル・ビアカップ(IBC)も、同じクラフトビア・アソシエーションが主催する審査会で、毎年秋に開催されます。国内のビールだけでなく、海外のビールも出品される国際審査会です。
JGBAとの違いは、入賞の数に限りがあることです。同じスタイルのビールが並ぶなかで評価されるため、JGBAとはまた違った意味での「選ばれた」受賞になります。国内の基準で一本ずつ評価されるJGBAと、国内外のビールと並んで評価されるIBC。どちらで受賞しているかを見ると、そのビールの評価のされ方が立体的に見えてきます。
ひとことで言うと:JGBAは「基準に届いたか」を見る大会、IBCは「並んだなかで選ばれたか」を見る大会。同じ銀賞でも、意味あいが少し違います。
4. 「部門」と「スタイル」まで読むと、もっとわかる
審査会では、ビールは「ビアスタイル」ごとに分けて審査されます。ピルスナーはピルスナー同士、ヴァイツェンはヴァイツェン同士。そのスタイルらしさが出ているかどうかも評価の対象になるからです。
奄美の素材を使った私たちのビールのように、既存のスタイルの枠に収まりきらないビールは、「フリースタイル」と呼ばれる区分で審査されることがあります。素材の個性を活かしながら、ビールとしての完成度を問われる区分です。
また、JGBAには瓶や缶で審査される「ボトル・缶部門」と、樽生で審査される「ケグ・ドラフト部門」があります。私たちの2025年の受賞は、どちらもケグ・ドラフト(樽生)部門でのものです。こうした細かな情報まで公開されているのも、審査会の結果を読む面白さのひとつです。
5. 奄美ビールの受賞ビール
私たちのビールがいただいた評価を、大会と年ごとにまとめました。
| ビール | 大会・年・賞 |
|---|---|
| 純黒糖闘牛ブラウンエール | ジャパン・グレートビア・アワーズ2024 銅賞 インターナショナル・ビアカップ2024 銅賞 ジャパン・グレートビア・アワーズ2025 銀賞(ケグ・ドラフト部門 フリースタイル・ダークエール) ジャパン・グレートビア・アワーズ2026 銀賞 |
| 長命草ペールエール | ジャパン・グレートビア・アワーズ2025 銀賞(ケグ・ドラフト部門 フリースタイル・ライトエール) |
| ソルティーシークニンサワーエール | インターナショナル・ビアカップ2025 銀賞 |
| 奄美ハブW-IPA | あまみ島一番コンテスト2024 優秀賞 |
純黒糖闘牛ブラウンエール
JGBA 2024銅賞・2025銀賞・2026銀賞/IBC 2024銅賞
徳之島の純黒糖と生姜を使ったブラウンエール。ジャパン・グレートビア・アワーズでは2024年から2026年まで3年続けて受賞し、2024年はインターナショナル・ビアカップでも銅賞をいただきました。国内の絶対評価と、国内外のビールと並ぶ審査会の両方で評価された、私たちの看板ビールです。黒糖の香ばしいコクと、生姜のすっきりとした後味をお楽しみください。
長命草ペールエール
JGBA 2025銀賞
奄美の海岸に自生する長命草を使ったペールエール。2025年のジャパン・グレートビア・アワーズで、フリースタイル・ライトエールの区分で銀賞をいただきました。ほろ苦さとハーブのような香りの組み合わせは、奄美の素材でしかつくれない一杯です。
ソルティーシークニンサワーエール
IBC 2025銀賞
徳之島の柑橘シークニンと、奄美の海塩を使ったサワーエール。シークニンの酸味を塩がまろやかにまとめた、爽やかで奥行きのある味わいです。国内外のビールが並ぶインターナショナル・ビアカップで、銀賞をいただきました。
奄美ハブW-IPA
あまみ島一番コンテスト 2024 優秀賞
奄美観光ハブセンターとのコラボレーションから生まれた、ホップをたっぷり効かせた高アルコールのダブルIPA。奄美の自然の頂点に立つハブをモチーフに、力強い苦味と飲みごたえを追求しました。地元・奄美のコンテストで評価をいただいた、島ならではの一本です。
6. 賞は、選ぶための「手がかり」
賞は、おいしさのすべてを決めるものではありません。好みは人それぞれで、受賞していないビールにも、それぞれの魅力があります。それでも、はじめての一本を選ぶときや、大切な人に贈るときには、第三者の審査を経たという事実が、ひとつの安心材料になります。
受賞ビールは、クラフトビールに詳しい方への贈り物にも向いています。「この賞は、こういう大会なんだよ」と一言添えられれば、贈り物の会話も広がります。贈り方のポイントは失敗しないクラフトビールギフトの選び方でご紹介しています。
島の素材でつくったビールが、島の外で評価される。その一つひとつが、私たちにとっての励みです。賞を手がかりに、まずは一杯、奄美の味を確かめてみてください。
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※大会の概要は、主催団体クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)の公表内容をもとにしています。
お酒は20歳になってから。20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。